【とれいん 1989-7 No.175】ピンホールレンズで撮る模型
当ブログでも何回か記事にしている、
「先頭から後ろまでピントがあった模型写真を撮る」
ことについて、昔の”とれいん”誌でも記事がありましたので紹介します。
1989年なのでまだ普及型デジカメなど影も形も無い時代の記事ですが、今でも参考になるところは多いと思います(むしろ今のデジカメの方が何回でも撮り直しができるので気兼ね無くできるのではないでしょうか)。具体的な改造方法や調整ポイントは古本屋などでこの号を手に入れて参考にされたらと思います。
とれいん 1989-7 No.175 特集”撮る”
・模型を実感的に撮るには、光線の状態、自然な遠近感(パース)、手前から奥まで合っているピント(パンフォーカス)が大事な要素だが、実物を撮るのと同じカメラで模型を撮ると焦点距離などが縮尺に当てはまらない。
・そこで理論的に被写体の大きさや距離に関係なく像を結ぶピンホールで写真を撮るという考え(アメリカMR誌などではいい感じの写真が掲載されている)
・色んなピンホールレンズを用意して試してみた。
(1)アメリカで売られていたA.J.FRICKO製ピンホールレンズ
→全体にぼやけ模型撮影には使えない
(2)”写ルンですHi””EZ35”などのレンズ付きフィルム(いわゆる使い捨てカメラと呼ばれていたもの。固定焦点)にピンホール
→うまく調整できずどこにも焦点あたらず
(3)一眼レフカメラ+ボディキャップにピンホール+”写ルンですHi”から取ったレンズ
→ピントが全体にあい鮮明度もかなりよくなった
(4)一眼レフカメラ+35mmレンズ改造のピンホールレンズ
→さらにいける画像になった(表紙の写真もこれで撮影)
ちなみに現在でデジカメでも同じようにピンホールレンズをやっている人がいるかネットで探してしてみましたが、デジタル一眼のボディキャップに穴を開けるところまでで不鮮明な画像で終わっている場合がほとんどでした。
おそらくデジカメでも原理は一緒のはずなので、ぜひデジカメでも再度特集を組んでもらいたい記事です。
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