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2015年8月10日 (月)

アクションカムのパンフォーカスで全体にピントのあった鉄道模型動画を撮る

 通常のデジタルビデオカメラ、デジカメの動画撮影機能は、ほとんどがオートフォーカスで対象物にピントを合わせて撮影してくれます。
 しかし、これは逆にいうとピントが合わせている場所以外はピントが合わずボケていることになります(被写界深度が狭い)。特に近距離の対象物を撮影しようとすると顕著になり鉄道模型を撮影しようとするといろいろ厄介なことになります。

・模型車両前面にピントがあっていると後ろの方はぼけてしまう(列車全体の映像が取れない→いかにも模型という映像になってしまう)

・動いている模型にピントを合わせようとしたが、違うところにオートフォーカスでピントが当たってしまい思っていた映像が取れない(前面に合わせたいのに後ろの方にあたってしまう、最初は思っていたところに当たっていたのに勝手にピント位置が変わってしまう、遠くから走ってくる模型に合わせたいのに手前の木や建物にピントがあたってしまうなど)。
ご自身で撮影したり、youtube等の動画サイトで見られたことがあると思います。
 過去記事で静止画については絞り機能でクリアし、動画については「USB特撮カメラ」で試してますが制限が多い状態でした。
 そこで最近、自転車やバイク、ヘルメットなどに取り付けスポーツなど動きのある映像を撮影できるGoProなどのアクションカム、ウェアラブルカメラという分野のカメラ特性が気になっていました。
アクションカムは「激しい動きをしている物体に固定して」「撮りっぱなしでほとんど操作しない」という撮影スタイルに特化したカメラなので主に以下のような一般的な特徴があると思います。

Photo

(1)本体は小さい(スポーツなど激しい運動をしている状態でもヘルメット等に固定できるサイズ)
(2)撮影中の操作はほとんどしない(操作しなくてもいい映像が取れるように(3)以降の特徴)
(3)広角である。130度~180度など(範囲が狭いと期待した範囲が撮れていない可能性があるので)
(4)ズームがない(ズームで範囲が狭まると期待した範囲が撮れていない可能性があるので)
(5)全体にピントがあったパンフォーカス動画(撮りっぱなしで撮影対象を決める操作などはできないため)=被写界深度が深い
(6)(おそらくパンフォーカスにするため)通常カメラのフォーカスを合わせた映像と比べるとあまりシャープではない
(7)(おそらくパンフォーカスにするため)撮影距離は40~50cm以上。それ以上近づくとぼやけてしまう

これらのうち(5)パンフォーカスという点に惹かれこれがあれば鉄道模型で全体にピントがあった動画が撮れるのでは?と思いましたが、以下の項目が引っ掛かりました。
(3)広角
   →模型・レイアウト以外の余計な現実が映り込んでしまう。また画面の端に行くほど画像が歪んでしまう。
(4)ズームなし、(7)撮影距離は40~50cm以上
   →模型に近寄った映像が撮れない。
特に近寄った映像が撮れないのが厳しく、少しでもそれら軽減できるアクションカムは無いかとネット上でスペックなどを見ていました。
そうしたところ、以下のカメラが気になり入手をして試してみました。
AEE Magicam s71(\39,000前後)

Aeemagicams71

・画角は150°を基本にワイドやナローと画角を選択できる
・ビデオ解像度は4Kや1080Pが選択できる
10倍デジタルズームがある(解像度を1080Pにした場合。4Kではできない)。
・液晶画面があり撮影内容やタッチ操作でズームや各種設定を行う(これとは別にスマートフォンと無線接続して表示することも可能)
※ちなみにこれの前機種の”SD21”が約半額で販売されておりそちらもズーム機能を用意しているが、低い解像度をさらにデジタルズームで拡大しているのでサンプル映像を見る限りズーム映像は潰れ気味で実用的ではない。

■使用した結果
以下の動画に通常のカメラ(オートフォーカス)でやってしまう失敗例とmagicamで撮影した映像を載せます。
・画角のワイドやナロー設定は結局デジタルズームで拡大しているだけの模様。
・デジタルズームなのでやっていることは広角で撮った内容の中心部分を採用して端の部分をカットしている。そのおかげで広角の端の映像歪み部分がカットされているので最大にズームすると歪みがほとんどない。
・撮影距離は20cm以上は必要だがズームにより寄った映像も撮れる。
・ズームは10倍にすると画質に粒状感が出てしまうので5倍ぐらいが妥当。

Photo_2

さすがにパンフォーカスのためシャープな映像は無理ですが、動いている模型をフォーカス状況を気にせず撮影できるのはすごい楽で、十分使えると思います。

***2016.10.09追記***
第12回軽便鉄道模型祭での撮影映像です。
 
アクションカムで撮った成果として
 
Photo
・パンフォーカスのおかげで手前からレイアウトの彼方までピントが合っていた(白矢印)。
・ズーム機能5倍固定で撮影することでアクションカム特有の画面枠周辺の広角歪みもほぼカットできていた。ただしよく見ると少し目立つところもある(黄色矢印)
・パンフォーカスということで液晶画面を詳細にのぞき込んでピントを合わせる必要がなく、手だけ伸ばしてだいたい映っているだろうという感覚で撮影できた。カメラも小さいので疲れてプルプル震えることは無かった。
・撮影時は意識して揺れないよう注意(手振れ目立つ)。

2

・作品が素晴らしくもう少しアップで撮影したいと思って近づいたら最短撮影距離20cm以下に近づいてしまいぼけた映像になっているのがあった(黄色点線。後ろの矢印の車両などはピント合ってる)。今後は20cmを意識して撮影する。後にクローズアップレンズを取り付け可能にして解決。
Aeemagicams71
・ちなみに同カメラの写真機能で撮った写真は全く使い物にならないレベル。PC上で動画を止めて画面キャプチャした方がきれいなのはなぜ?(写真モードで撮ったものは塗りつぶした感じになっている)
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あと、ELMO社 QBIC MS-1(¥25,000前後)というアクションカムが”撮影距離が2cmの至近から∞”という性能でこちらも試してみたのですが、撮影距離は2cmはさすがに近すぎてぼけ気味で実質10cm以上は離れる必要あり、また映像に粒状感が出ているといった感じでした。
 
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追記
クローズアップレンズを取付して最短撮影距離を近くすることができたので記事を掲載しました。

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参考になった記事
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