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2017年5月 2日 (火)

鉄道模型で”車体も写る”光跡写真を撮る

Ho01_1

実物の車や電車の夜景写真などで、走行中のライトの残像(光跡)が残った写真がありますが、それを鉄道模型でもやってみました。

原理は長時間露光というやり方で”車 長時間露光”で検索すれば色々解説しているサイトが見つかると思います。
簡単に言うと数秒間カメラのシャッターを開けたままにすると、その間に動いた物は強い光だけが光跡として残るというものです。
 
また、実物だと光跡だけが残って動いている車の姿はほぼ消えてしまうのですが、鉄道模型の場合は上の写真のように車体も残すことも可能です。
 
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【1】必要な物
(1)カメラ :マニュアル操作でシャッター速度が変更できるカメラ(M:マニュアルかS:シャッター優先のモードがあるカメラ)
(2)三脚(もしくはカメラを固定して撮影できるもの)
(3)鉄道模型 :停車時ライト点灯可能な鉄道模型システムと車両(常点灯システムの車両や、DCCなどのデジタル制御の車両)
※だだし「停止時点灯ができない」車両でも、後で事例紹介しますがある程度は写せます。
 
【2】撮影前の準備
(1)鉄道模型の線路と車両を走らせられる状態にセットします。
(2)撮影したい構図(どんな光跡を残したいかイメージして)を決めます。
(3)三脚にカメラをセットし(2)構図になるように固定します。
(4)カメラのモードをM:マニュアルかS:シャッター優先に変更します。
(5)フォーカスをマニュアルモードにします。
(6)露出の確認
この段階で以下の設定にして試しに撮影して露出を確認します。
  ・シャッター速度:一旦”4秒”程度
もし明るすぎたり、暗すぎたりした場合は他のパラメータを変更して自分の思った明るさになるように調整してください(シャッター速度を変更するたびに試し撮影を実施のこと)
 ■明るすぎた→絞り値(F値)を大きくする、ISO感度を小さくする、NDフィルターをレンズに当てる
 ■暗すぎた→絞り値(F値)を小さくする、ISO感度を大きくする
 
【3】撮影
以下写真の通りです。
・事前に車体を映したい位置にピントを合わせておく
・シャッターを押す直前から車体移動開始
・シャッター時間内のうち、車体を映したい位置に長く停止←これが肝
これにより光跡も残り、かつ車体も写る写真が撮れます。
※ちなみに停止せずに通過すると、実物のように光跡だけが写ります。
Ho03_a1

Ho03_a2

Ho03_a3

車体が半透明過ぎるなど自分の思った写真になっていなかった場合は、シャッター時間、移動・停止時間を変えて再度撮影してみてください(変更する度に露出は確認してください)。

 ■車体が透明過ぎる→停止している時間が短いのでシャッター時間に対する停止時間を長くする(ちなみに、光跡を残しながら完璧に不透明にするのは無理です)。

 ■光跡が薄い→移動時間が短いのでシャッター時間に対する移動時間を長くする。

 ■光跡が短い→移動距離を延ばしその分のシャッター時間も伸ばす

 

【4】「停止時点灯ができない」車両での撮影

「停止時点灯ができない」車両でも以下のように光跡写真は撮れます。

Ho01_4

一番の違いは、車体のライトが点灯していないように写ります。

Ho01_4b

どうしてもという場合は、上の例のようにカーブ+真正面写真で、直前まで点灯していた位置と停止した位置が同じになるようにすればライトが点灯しているように見えます。

【5】その他

Ho01_5

・光跡の波打ち

光跡写真を撮ってみると、光跡が波打っている場合があります。線路の上を走っているのでライトの位置はこんなに上下しないはず。

実はシャッターを押して手を放すという物理的行為に対し三脚が揺れを吸収できないときに発生します。自分が使った三脚は安価な細い三脚だったので微妙に揺れていたようです。

回避策としてはシャッターを押す時にカメラおよび三脚に振動を与えなければいいので、以下のようにすれば防げます。

 「スマホから無線操作できるカメラでシャッターを押す」
 「レリーズ※でシャッターを押す」※離れた場所からシャッターを切るカメラアクセサリー
 「タイマ撮影モードにしてシャッターボタンを押してから数秒後に撮影開始させる」
 「できるだけ揺れないようながっしりした重い三脚を使う」

Ho01_63

・できればライトが明るい方が光跡の見栄えがいい

上記写真は左がZゲージ、右がHOゲージでLEDライトではあるがそこまでライトの光量が多くないので、薄っすらと光跡が残る程度になっています。

Ho01_71

・長い光跡

シャッター時間を長くし、車両の移動距離を長くすると光跡も長く撮ることも可能。光跡が薄かったり車両が透明過ぎたりした場合はシャッター時間や移動・停止時間の割合を変えたり何度も試してみてください。

Ho01_8

・直線の写真

直線での光跡は当然ながらまっすぐでカーブに比べると躍動感が少ないので、かっこよく撮るのはなかなか難しいと思いました(見栄えする構図とかあるのでしょう)。

Ho01_9

・最初と最後に車体を写す

上の写真はシャッターを押した後に車両を動かし始めたため、最初の位置にも車体の残像が写っています。
もうちょっとうまくやれば最初と最後の位置にもう少しはっきりした車体を写せるかも。

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