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2017年10月

2017年10月22日 (日)

模型的紹介【映画DVD】リスボン特急、トレイン・ジャック オリエント急行

久々に欧州鉄道が出てくる映画DVDを2作品紹介します。

アマゾンなどで中古1000円前後なので、購入して見てください。

(1)リスボン特急 (1972年)

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・フランスが舞台でパリ警察の刑事(アランドロン)が主人公の映画。
・後半に犯人グループがフランスからスペイン・ポルトガル方面に向かう夜行列車内で麻薬を横取りするシーンがあり、ワゴン・リ寝台車が舞台になっているのが鉄道趣味的な見どころ。

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駅の列車案内板。ちなみに赤いのは”キャピトール”と書いてある(模型ではROCO製のフランス国鉄(SNCF)赤いUIC-Y客車列車として有名)。

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麻薬の運び屋が乗り込む夜行列車は、ご覧の通りフランス国鉄のディーゼル機関車(BB67000系統)が引く列車です。

編成はDVDを見ていただきたいが、フランス国鉄(SNCF)の緑の客車群の中に、ワゴンリの食堂車・寝台車がぽつんと組み込まれていて、運び屋はその寝台車の個室にいます。

1970年ごろのスペイン・ポルトガル方面の夜行列車はこんな雰囲気だったのでしょう。

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とある方法で走行中の列車に乗り込むシーンは模型にて撮影しています。特撮・模型視点で見どころです。

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列車内でのシーンは実際のワゴンリ客車を使っていると思われる。20分ぐらい列車がらみのシーンが続くのでぜひ。

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・先ほどの映画とは違ってタイトルの通り、テロ集団が列車を乗っ取ってさあどうするというアクションもの。
・表紙・タイトルについて。
以前紹介した”欧州列車もの映画のDVDパッケージはなんでこうなってしまうのか?”の内容と日本語版の表紙が全然あっていないという危険要素がプンプン。

  [1]国籍不明の機関車→映画に実際には出てこない適当な機関車の写真を使ってないか

  [2]爆発の絵→映画では爆発シーンが無いのに表紙に迫力持たせるためだけに爆発シーンを描いていないか

  [3]”オリエント急行”の名前とワゴン・リの紋章→本当にオリエント急行(およびワゴンリ客車)を使って撮影できるのか?相当お金を掛けないと不可能では?
いやその前に本当に”オリエント急行”という設定なのか?日本側がかっこいい列車名というだけで勝手に”オリエント急行”にしてないか?

といったところが気になりますが果たしてどうでしょうか?

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冒頭シーンから。

”なんだこのワゴン・リ紋章に何となく似せた偽物は!”

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ということで、[3]についてはワゴン・リ客車は使われないなんちゃってオリエント急行であることが確定。設定は現代で、豪華クルーズトレインとしての”オリエント急行”扱いでした。

じゃあなんの客車を使っているのか?

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東欧圏の各国で使われていた TYPE-Y型客車ですね。これならHOやNで模型化されているので、なんちゃって紋章やアクション用に追加された手すりを追加して映画版列車を模型化できますね。誰かやってください。

ちなみに、車内の豪華な食堂車や寝台車のシーンは車両が違うので、当然ながらスタジオセットでの撮影となるのですが・・・

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車内広すぎ・幅広すぎだろ!!どこのホテルの部屋ですか?

といった感じです。

で次に、東欧のどこの国の車両なのか?

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まず表紙の機関車は映画の中でも出てきました。なので[1]の表紙の機関車は適切でした。

出てきた機関車を見ると、羽型のマークを消した跡がありました。それをもとにネットで調べると

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これですね。ブルガリア国鉄(BDZ)の55型機関車です。走行しているシーンも、土がむき出しの景色のところが多くブルガリアらしい風景です(設定上はパリからスタートしてイスタンブールに向かうとなってますが、はじめからこの機関車で牽引してます)。

なおさすがにこのブルガリア国鉄の機関車は模型化されていないと思う(もしあったとしても日本での入手は難しいか)。

最後に爆破シーンはあるのか?

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この機関車でのアクションシーンの後に、本当に機関車を爆破して木端微塵になっております。なので[2]も正しい。

ということで、意外と表紙は正しかった映画DVDでした。

東欧のTYPE-Y型客車を屋根から床下まで見たい方はぜひ。

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ちなみに、最近記事を書いた「ネジ式連結器」についても映画中にちらっと出てきますのでそちらも注目を。

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2017年10月14日 (土)

【他サイト紹介】旧ユーゴ チトー大統領専用列車”ブルートレイン”

旧ユーゴスラビアの大統領だったチトー大統領(wiki)が現役時に使っていた大統領専用列車”ブルートレイン”をご存知でしょうか。

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模型的には、メルクリン、リバロッシ、ミニトリックスなどで模型化されていたクラウスマッファイ製のV300型ディーゼル機関車 or ML 2200 C'C' というドイツのV200ディーゼル機関車系統の大型試作版の納車先がユーゴスラビアであり、”ブルートレイン”専用機関車に採用されていたというのを何となく知っていました。

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ML 2200 C'C'(メルクリン製):模型はユーゴに納車前の姿(クラウスマッファイ社ロゴ)
 
 ユーゴスラビアその後、カリスマを持ったチトー大統領が1980年に死去し、徐々に多民族国家ユーゴスラビアは体制崩壊し1990年代にユーゴスラビア紛争にまで発展し最終的にはいくつかの国に分かれました。
 
 そんな激動を歩んだ旧ユーゴスラビアですが、チトー大統領専用列車”ブルートレイン”はなんとセルビアに現存し、”天燈茶房亭主”さんという方が2017年に見学してきた写真をブログに公開していましたのでぜひご覧ください。
 
 車庫内に眠るブルートレイン客車の外観紹介。
 
 
 ブルートレイン客車内の豪華な施設紹介。
 
 
車庫外にかなり傷んだ状態ですがブルートレイン専用機関車も静態状態で保存されてます。
 
 とてもきれいな写真で堪能できます。
 
 さらに(2)の最後の方に凄い記載が。
 

”このブルートレインの車両は現在、一般の団体客向けにレンタル運行を行っているそうなのだ。 今まで見てきた4両の専用客車(寝台車・食堂車・会議用車・大統領夫妻専用車)に冷暖房用の電源車を連結して、セルビア国内及びバール鉄道(モンテネグロ共和国)を丸一日(最低12時間)走っておよそ3,000ユーロ(約40万円)程とのことである(※ただし、チトー大統領夫妻の専用車の寝室やバスルームは使用できないとのこと)。”

”…日本からセルビアまでの往復の航空券代を足しても、例えば10人以上参加者を集めれば「ななつ星」よりも相当安く乗れるチトーのブルートレイン。 天燈茶房亭主は本気でいつか乗るつもりです。参加者が集まればいつでも乗ります!  もし、読者の方で「乗ってみたい」と思われた方が居られたら、是非とも乗ってみて下さい。セルビア鉄道への連絡手配等の相談には応じますよ(笑)”


 
とのこと。乗りたい方がいれば天燈茶房亭主さんにご相談されてはいかがでしょうか。

2017年10月 4日 (水)

第13回軽便鉄道模型祭のレイアウトを撮影してきました

2017年10/1に第13回軽便鉄道模型祭が行われました。

素晴らしいレイアウト、魅力的な小さな車両がたくさん展示されており、以前紹介した「ティルトアダプタを付けたカメラ」と「アクションカム」の2種類で動画撮影してきました。

 

【1】ティルト撮影
・ミラーレス一眼(Pana GX7mark2)にKipon製ティルトアダプタ+Nikon「Ai AF Nikkor 28mm F2.8D」レンズ(単焦点、マニュアルフォーカス)をつけて撮影。(ティルトアダプタの過去説明記事
※ティルト機能とは通常はレンズを向けた面に対し垂直にピント範囲が存在するが、レンズを傾斜させることによりピント範囲も斜めにできる。例えば斜め前から列車を撮影する際にピント範囲を列車に沿うように傾斜させれば先頭から後ろまでピントが合った映像が撮れる。
 
・単焦点でマニュアルフォーカスなので、「カメラを前後させ映すサイズを決め」、「フォーカスリングでまずピントを合わせ」、「対象物全体にピントが合うようにレンズの傾斜を微調整」して撮影。
ピントが対象物全体に当たっているかの判断はピーキング機能(ピントが合っている範囲に色付けして液晶表示)に頼らないと難しいです(手持ちでは特に)。
・ティルト効果は以下のような感じ。
特に俯瞰撮影で縦方向にレンズ傾斜させ地面全体にピントを合わせられるのが効果大。

Photo

Photo_2

・通常、全体にピントを合わせようとするとF値を大きくする必要があるが
F値大きくする→暗くなる→ISO感度を上げて回避=画質が悪くなるとなってしまう。
しかしティルトであればF値は変えずに画質がよいまま撮影できる。
・ピント範囲が斜めなのとマニュアルフォーカスなので動画撮影中にレンズの向きを上下左右に変えるとピントが外れるため、できるだけ固定方向で撮影。
結果、ふらふらせず落ち着いた映像になったと思う。
 
・現場には、雑誌取材カメラマンの方が何名かおられましたが、カメラを見たところティルトシフトレンズを装着して撮影しているところもありました。ティルトシフトレンズ(Canon?)は10万~20万円ぐらいする高価なものですが、私が使ったティルトアダプタ+MFレンズは1.5万+1.5万ぐらいでそこまで高くないです。
・軽便祭の記念出版物である軽便讃歌VIIを購入しましたが、その中の青柳さんの記事に鉄道模型撮影の際に4×5判(しのごばん)というカメラを使ってレンズ面を傾け(あおり≒ティルト)撮影したことが載っていました。作例は本物と間違えるような素晴らしい写真でした。

【2】アクションカム撮影
・もともとパンフォーカスであるアクションカムを使い、デジタルズーム機能でできるだけ周辺歪みのある部分を取り除いて撮影。さらにクローズアップレンズ(+1+2=+3)を付けて20cmよりも近づいて撮影。(アクションカム+クローズアップレンズの説明
・前回はクローズアップレンズ対応をしていなかったので近づいて撮影するとボケていたが、今回はもっと近づけて迫力ある映像が撮れた。
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