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2018年5月

2018年5月27日 (日)

模型的紹介[NHK1977年]ヨーロッパ国際特急(3)エトワール・デュ・ノール号乗車

前回のTEE提唱者デン・ホランダー博士のインタビュー後、アムステルダム中央駅からヨーロッパ国際特急の旅に出ます。


 

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TEEのエトワール・デュ・ノール号(北極星号)に乗りパリに向かいます。

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女性が乗り込もうとしたら扉がしまってしまい、どうしようという様子。

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車掌さん。

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アムステルダム中央駅を出発するTEE エトワール・デュ・ノール号。ベルギー国鉄(SNCB)の15型機関車と、ステンレス製のVoiture TEE PBA客車が3両。うち1台は電源車兼なので旅客扱いは2.5両分。
 
書籍から補足:
それでもガラガラだったとのこと。
ベルギーのブリュッセルで7両追加して10両編成に(座席もほぼ半数は埋まった)。ここで機関車もフランス国鉄(SNCF)のCC40100型へ交代。
アムステルダム-パリは5時間14分。うちブリュッセルーパリ間はノンストップで2時間半。
厳しい税関チェックはなく、「国境を無くすというTEEの理想を実現している」との評。
(アントワープでベルギーの税関職員(ラフな私服)と車掌が乗り込んで、車内をちょっと行き来し2,3人にパスポート提示を求めただけ。パリ北駅も同様にピックアップで簡単な荷物検査のみ。)


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この後取材班は、(ほぼ)TEEを使って、パリ、ニース、バーゼルと巡りアムステルダムに戻るルートで旅をします。

前回:模型的紹介[NHK1977年]ヨーロッパ国際特急(2)TEEの提唱者
次回:模型的紹介[NHK1977年]ヨーロッパ国際特急(4)パリのリヨン駅からミストラル号乗車

2018年5月22日 (火)

模型的紹介[NHK1977年]ヨーロッパ国際特急(2)TEEの提唱者

前回のアムステルダム中央駅の続きです。


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あまり日本では見ない、別の列車が止まっているホームの途中から列車が割り込んでくる運行形態でTEE「イル・ド・フランス」号が入線してきます。
牽引する機関車はベルギー国鉄(SNCB)の15型機関車で、客車はフランス国鉄(SNCF)のステンレス製のVoiture TEE PBA客車です(パリ、ブリュッセル、アムステルダム方面用)。

 さて、左側に老人が映っていますが、この方こそ・・・

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TEE(Trance Europe Express)を提唱した、1957年当時のオランダ国鉄総裁、デン・ホランダー博士です。

NHKの取材要請に対しアムステルダム中央駅でTEE列車をバックに取材を受けてくれてたのでした。
(1977年の取材当時、日本を発つ前にもしご健在なら85歳だが可能なら取材したいとオランダ大使館に依頼したとのこと)

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NHK「今のTEEをどう思いますか」

ホランダー氏「TEEがすべてヨーロッパを結んでいるのを見てうれしい。私の望みが実現されて大変満足している。」

「未来はヨーロッパのTEEにとって明るい。またビジネスマンにとっても旅行者にとっても。」

「鉄道は飛行機と競争するのではなく、都市の中心を結び互いによい働きができる。旅行時間はもっと短くなり快適になるだろう。これが私の将来像です。」

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NHK「あなたにあえてうれしい」

ホランダー氏「楽しいヨーロッパ旅行をして帰られることを望みます」


書籍からの補足で

TEEが誕生した1950年代は、飛行機の発展により鉄道による旅客輸送(特に中長距離)に限りが見えてきた頃であり、国境を股にかけて飛び回るビジネスマンは飛行機に乗り換えていた。
最も危機感を持ったのがオランダ(&国鉄)で、四国ほどの面積しかないオランダは100キロから150キロも行くと国境に突き当たる。飛行機と車社会の登場はオランダの鉄道を単なる国内列車に追い落としてしまう。大量輸送の利く鉄道をヨーロッパ中に張り巡らせないとオランダの発展も望めない。
ということで、飛行機に対抗するための具体的な対抗手段として、国際特急、ビジネス特急となるTEEを提唱。列車は昼間のみで300から5・600キロぐらいの中距離をターゲット。
各国の国鉄が参加する国際組織を作り、ダイヤの編成、新車両製造、入国審査の簡素化、高速化、電気関係の調整などについて合意をし、国際組織の承認を得はじめてTEEを名乗れるようにした。
 
なお、1977年取材当時はTEE発足20年目であるが、書籍によるとこの当時で成功していたかの判断は答えに窮するとのことで、
一つの指標としてTEEの利用率:60%スイス、50%フランス・イタリア、50%以下ドイツ、30%オランダ
といった感じであるが、発足当時からすると本数も増え速度も上がっているので、「徐々に成功しつつある」というのが当時の記載です。

実際はこの後、TEEのオール1等車といった点などが徐々にニーズと乖離してきて1,2等車編成のユーロシティ・インターシティに徐々に置き換わったり、TGVやICEなどの高速列車網が発展したことによりTEE列車自体は1990年代に消滅してしまいますが、ホランダー氏の思想は形を変え今に続いているのではないでしょうか。

取材班はホランダー氏のインタビューが終わった後、TEEに乗車することになります。
 

2018年5月19日 (土)

模型的紹介[NHK1977年]ヨーロッパ国際特急(1)アムステルダム中央駅にて

うなぎのかばやきさんのブログで「ヨーロッパ一周TEE乗り継ぎ夢想の旅」として、模型車両を交えながら1980年頃にTEEでヨーロッパを回ったらという架空旅行記事がありました。

 
これを見て思い出したのが、TEEの時代に実際に鉄道でヨーロッパを回った番組です。

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NHKで1977年に放送された「世界の鉄道」4回シリーズの番組の一つに「ヨーロッパ国際特急」の回がありました。

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(イギリス・ヨーロッパ・インド・アメリカの4つを取材し紹介した番組)
 
と、いかにも当時放送を見ていたかのように書いていますが、実際はこの番組のVHSビデオ版(30分)を入手して見たものです。
(ぜひNHKアーカイブスの鉄道特集などで放送してほしいものです)

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この時の取材内容や裏話などを書籍化した「世界の鉄道」(NHK取材班)も入手したのでそれも踏まえて紹介していきたいと思います。

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番組のスタートはオランダのアムステルダム中央駅から始まります。

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アムステルダム中央駅は東京駅のモデルになったと紹介されてます。

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「オランダ国鉄の黄色いカラーの犬のような頭を持つ列車はインターシティサービスのダイヤに指定され、オランダの都市を結んで頻繁に走ってます」

「このアムステルダム中央駅にはTEEと呼ばれるヨーロッパ国際特急がフランスや西ドイツを結んで何本も出入りしています」

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「この列車、西ドイツから来たベートーヴェン号もその一つ。ここで看板をレンブラント号に切り替えて再びニュルンベルク、フランクフルト方面に向かいます」

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列車はオランダ国鉄(NS)1100型機関車と客車3両。うち1両は赤・ベージュのTEEカラーでは無く、赤茶色の通常用の食堂車でした。代用でしょうか。


アムステルダム中央駅はもう少し続きます。


次回:模型的紹介[NHK1977年]ヨーロッパ国際特急(2)TEEの提唱者

2018年5月 9日 (水)

カシオ コンデジ撤退(全焦点マクロ搭載カメラ)

以前、全焦点マクロ機能というカメラ側で複数枚撮影し手前から奥までピントがあった写真を合成してくれるカシオのコンデジ(EXILIMシリーズ)を紹介したことがありました。
 
 
そのカシオがコンデジから全面撤退するというニュースが流れてきました。
 
カシオのEXILIMシリーズは絞り機能は使えないけど、この合成機能があるので模型撮影に有利という点があったので残念です。

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通常撮影:前後がボケてる

 

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全焦点マクロ:手前から奥まで合成によりピントが合ってる。

2018年5月 6日 (日)

水野良太郎氏のROCO-LINEに関する記事

最近、皆様のブログでヨーロッパの鉄道模型メーカーのROCOが、以前発売していたHO道床付き線路「ROCO-LINE」を「H0 Roco-Line m. Bettung」という新しい名前で販売再開したという記事を見させていただきました。

Rocoレールレビュー」Nardiさんのブログ
HOヤード制作1」JR浜松 さんのブログ
Happy Railwayの線路、ROCO-LINEのこと(追1)」うなぎのかばやきさんのブログ
 
自分では持っていないのですが、ROCO-LINEには憧れはありました。
というのも水野良太郎氏が鉄道模型誌のコラムで、度々ROCO-LINEを使って小さなスペースでHOゲージを走らそうという提案記事が登場していたからです。

「鉄道模型趣味」誌 水野良太郎のレイアウト・ワールド
ROCO-LINEの最小半径358mmでHOゲージでどんなレイアウトを組めるか、どんな車両が走らせられるか、レイアウトの想像イラストなど。
欧州型はもちろんOKで、旧RivalossiのビックボーイやKATOの旧EF58も走れた等。

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「RM MODELS」誌 他事多事絵日記
ROCO-LINEでダブルクロッシングを組んで、「幅15cmで」「フィーダーは一か所で」「スプリングポイントで切り替え操作不要で全レール部分走行」の説明図に”いいなぁ”と思いました。

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上記以外にもROCO-LINEが出てくる記事はありますが、氏の「(小さなスペースでも)まずは走らせることが重要」というコンセプトにあったレールだったのでしょう。
(KATOのUNITRACKはまだ最小半径R370を出していなかったし、カーブポイントなど未だにKATOには無いアイテムもROCO-LINEには存在しており、レイアウト配置の自由度が大きい)。
 
水野氏は90年代くらいは「鉄道模型趣味」誌で、2000年代頃から「RM MODELS」誌でコラムを書いていて、古本屋で面白い記事が載っていたら集めてます。興味があったら探してみてください。
 

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