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2018年5月22日 (火)

模型的紹介[NHK1977年]ヨーロッパ国際特急(2)TEEの提唱者

前回のアムステルダム中央駅の続きです。


Nhk07

あまり日本では見ない、別の列車が止まっているホームの途中から列車が割り込んでくる運行形態でTEE「イル・ド・フランス」号が入線してきます。
牽引する機関車はベルギー国鉄(SNCB)の15型機関車で、客車はフランス国鉄(SNCF)のステンレス製のVoiture TEE PBA客車です(パリ、ブリュッセル、アムステルダム方面用)。

 さて、左側に老人が映っていますが、この方こそ・・・

Nhk08

TEE(Trance Europe Express)を提唱した、1957年当時のオランダ国鉄総裁、デン・ホランダー博士です。

NHKの取材要請に対しアムステルダム中央駅でTEE列車をバックに取材を受けてくれてたのでした。
(1977年の取材当時、日本を発つ前にもしご健在なら85歳だが可能なら取材したいとオランダ大使館に依頼したとのこと)

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NHK「今のTEEをどう思いますか」

ホランダー氏「TEEがすべてヨーロッパを結んでいるのを見てうれしい。私の望みが実現されて大変満足している。」

「未来はヨーロッパのTEEにとって明るい。またビジネスマンにとっても旅行者にとっても。」

「鉄道は飛行機と競争するのではなく、都市の中心を結び互いによい働きができる。旅行時間はもっと短くなり快適になるだろう。これが私の将来像です。」

Nhk10

NHK「あなたにあえてうれしい」

ホランダー氏「楽しいヨーロッパ旅行をして帰られることを望みます」


書籍からの補足で

TEEが誕生した1950年代は、飛行機の発展により鉄道による旅客輸送(特に中長距離)に限りが見えてきた頃であり、国境を股にかけて飛び回るビジネスマンは飛行機に乗り換えていた。
最も危機感を持ったのがオランダ(&国鉄)で、四国ほどの面積しかないオランダは100キロから150キロも行くと国境に突き当たる。飛行機と車社会の登場はオランダの鉄道を単なる国内列車に追い落としてしまう。大量輸送の利く鉄道をヨーロッパ中に張り巡らせないとオランダの発展も望めない。
ということで、飛行機に対抗するための具体的な対抗手段として、国際特急、ビジネス特急となるTEEを提唱。列車は昼間のみで300から5・600キロぐらいの中距離をターゲット。
各国の国鉄が参加する国際組織を作り、ダイヤの編成、新車両製造、入国審査の簡素化、高速化、電気関係の調整などについて合意をし、国際組織の承認を得はじめてTEEを名乗れるようにした。
 
なお、1977年取材当時はTEE発足20年目であるが、書籍によるとこの当時で成功していたかの判断は答えに窮するとのことで、
一つの指標としてTEEの利用率:60%スイス、50%フランス・イタリア、50%以下ドイツ、30%オランダ
といった感じであるが、発足当時からすると本数も増え速度も上がっているので、「徐々に成功しつつある」というのが当時の記載です。

実際はこの後、TEEのオール1等車といった点などが徐々にニーズと乖離してきて1,2等車編成のユーロシティ・インターシティに徐々に置き換わったり、TGVやICEなどの高速列車網が発展したことによりTEE列車自体は1990年代に消滅してしまいますが、ホランダー氏の思想は形を変え今に続いているのではないでしょうか。

取材班はホランダー氏のインタビューが終わった後、TEEに乗車することになります。
 

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