模型撮影

2020年2月 2日 (日)

書籍「Nゲージモデル撮影術」

Satuei

Nゲージモデル撮影術 (イカロス・ムック)

雑誌「エヌ」などでレイアウト上を走るNゲージ車両の写真などを撮影されている方やKATOのカタログ表紙撮影されているかたの

撮影術ということで購入しました。

・カメラマンへのインタビュー形式でどういう風に撮影しているかを記載。

表紙などで使われる風景は、映画のセットや書割のように撮影される部分だけをレイアウト作成している。

・過去の表紙写真が作品としてたくさん載っていてこういう写真とりたいなという気にはさせる。

・後半は、見せるためのモジュールレイアウト作成手順。この辺は普段の「エヌ」のレイアウト作成記事とあまり変わらない。

・カメラ技術(被写界深度の話やライト、カメラ種類など)はほぼ出てこなかった。

といった感じ。

ちょっと残念なのはカメラ技術的な説明・方法がほぼ出てこないこと。

このままでは、本のように背景レイアウトを作っても、

普通に撮影したら車両先頭とかほんの一部しかピントが当たらず、「作例のように映らないだけど!」となりそう。

インタビューの中にはカメラマンが被写界深度のことなどちょっと触れているが、じゃあどうすればいいのという方法は全く載っていないので

編集側があまり分かっていなさそう。

(シフトレンズ(レンズをスライドさせ、例えばビルの上がすぼまった感じになるのをまっすぐに補正する)、ティルトレンズ(レンズを傾けピント範囲を斜めにする)の違いがあるが一言”シフトレンズ”とまとめて言っていたり)

 

レイアウトを如何に見せる撮影するかという技術的な話はNardiさんの”鉄道模型の動画撮影”にある「模型映像制作概論」シリーズの方が突っ込んで記載してます。


鉄道模型撮影方法 関連記事まとめ 被写界深度の話やティルトレンズを使った効果などいろいろ試した記事まとめ

 

 

2018年12月 2日 (日)

一万円前後のアクションカメラ+クローズアップレンズで奥までピントがあった鉄道模型動画を撮る(2018)

Apeclose

一万円前後のアクションカメラで奥までピントがあった鉄道模型動画が撮れるかという記事です。


【1】やりたいこと:アクションカメラによる奥までピントのあった模型撮影

Aeeee

鉄道模型で先頭から列車の最後尾までピントがあった動画を撮りたい。

→アクションカメラは基本パンフォーカス(手前から奥までピントがあってる)なのでよいのでは。

→ただし、アクションカメラは小さな模型を撮るには以下の不都合な点が。

(1)超広角(広い範囲が映る)なので、「小さな模型を大きく映せない」「超広角なので周辺が湾曲しがち」。

(2)またアクションカメラはパンフォーカスにするために最短撮影距離(これ以上近づくとピントが合わなくなる距離)がおよそ20cmぐらいまでしか近づけない=これも「小さな模型を大きく映せない」。

→対策として以下を今までやってきました。

(1)ズーム機能を持ったアクションカメラで「拡大」「周辺の湾曲部分をできるだけカット」

  「アクションカムのパンフォーカスで全体にピントのあった鉄道模型動画を撮る」

以前、2015年にズーム機能のついたアクションカメラ(AEE Magicam S71)で撮影することにより手前から後ろまでピントがあった(被写界深度が深い)鉄道模型動画を撮るという記事を書きました。

(2)クローズアップレンズを使って「最短撮影距離をもっと近づける」
 
最短撮影距離を20cmよりも近づけるために、普通のカメラの前に付ける「クローズアップレンズ」をアクションカメラの前に付けることにより多少ピント範囲が狭まりますが、もっと近づいて撮影できるようになりました。
 

【2】現状の不満点
しかし、撮影していくとAEE Magicam S71にも不満が出てきました。
 
・一応「手振れ補正」と書いてあったがあまり効いていないようで、イベントなどの会場で手持ちで撮影したものが結構揺れていまいちな出来になっていた。
・動画ではきれいなのに、写真は小さい画像を引き延ばした酷い画像になった。(ただ自分は元々アクションカメラであんまり写真は撮らないので気にしなかった)。
・2015年当時は4K対応機が出始めで、値段が3万円後半だったためあまり他の人に勧めづらい、さらに2018年現在では、後継機も無く消えてしまっている。
 
ということで約3年もたちアクションカメラ業界もさらに進化しているようなので安めで代わりとなる機器が無いか探してみました。
 

【3】新しいアクションカメラの調査/選択
amazonを見ると中華アクションカメラが乱立し値段も4K対応で5,000円以下のものや数万円するものまで色々です。
 
何が違うかさっぱりわからないのでネットを探すとこちらに説明がありました。
 
「SoC(パソコンでいうところのCPU処理装置)」と「CMOS(カメラのイメージ-センサー)」の組み合わせで、高画素の映像を処理しきれるか、処理できないで粗目の映像になるか大体わかるようです。
 
ざっくり読むと2018年時点で
(a)5000円以下は論外
(b)5000~10000円台:”疑似4K”アクションカメラ
 4Kは実用的では無いが、フルHD60fpsなら可
  (引き延ばして疑似的に4K表示。4Kは24fpsまでしか対応できてないレベルの性能)
(c)1万~2万円台:”リアル4K”アクションカメラ ミドルクラス
 ”リアル4K”と表現される。4Kで30fps対応だが4Kでは手振れ補正は未対応とかもあり)
(d)3万円以上:ハイクラス4K対応アクションカメラ
 4Kで手振れ補正対応、4K 60fps対応など
という大体の切り分けができるようです。
 
今回自分が求めるのは
(1)ズーム、もしくは狭い範囲の画角切り替え※が可能
 ※画角切り替え=アクションカメラでは実はデジタルズームと同じ。撮影途中で切り替えはできない
(2)手振れ補正がしっかりあるもの
(3)画質は4Kは不要でフルHD60fpsがクリアできればいい(ただし上記の目安から「4K対応」を名乗った機器でないとフルHDやズームの画質対応できない)。それで値段が抑えられるならいい。
 
上記の選び方記事などを参考に(b)疑似4Kでも足りると考え10000円以下の「Apeman A80」を購入しました。
 

【4】Apeman A80の比較
<a>AEE Magicam :3年前の製品、3万円台
<b>Apeman A80 :今の製品、1万円以下
のアクションカメラにクローズアップレンズを付けて比較しました。(実際にはクローズアップレンズを手で押さえながら撮影)。
 
撮影対象は、小さい物ほど大きく映そうとすると、ピントが合わなくなったり、ピント範囲が狭くなったり影響を受けるので、厳しい条件のZゲージのZショーティー東武リバティを対象に撮影しました。解像度はフルHD(1920×1080 60fps)。
 
映像を見てもらうとわかるのですが
 
(1)の画角変更は、同等。
<b>Apeman A80は170、140、110、70度まで4段階で変更でき、70度で撮影した画角は、<a>AEE Magicamの5倍ズームとほぼ同等の画角になりました。
また、クローズアップレンズにより近づける距離もほぼ同じぐらいで10cm強ぐらいまではOK。
 
(2)手振れ補正は、<b>Apeman A80が有利。
<a>AEE Magicamが小刻みに揺れているのと比べると、<b>Apeman A80は補正効果がでて揺れはそれなりに抑えられてます。
 
(3)画質は、<a>AEE Magicamの方が明らかにいいです。

Aeeaee

動画を拡大した絵ですが、<b>Apeman A80は細かい部分が塗りつぶした感じになり、斜め線はジャギーが目立ちます。
 
また色味(ホワイトバランス)は、<b>Apeman A80はAutoにするとすごい青い映像になって、蛍光灯モードにするとやっと近い感じになりますが今度は赤すぎます。


【5】再検討
「Apeman A80」は少し残念な結果になってしまいました。
手振れは改善したのですが画質は劣る感じです。
これで<b>1万円以下のアクションカメラはいまいち・・・となりそうですが
実はそうでもなさそうで
購入後にこういう比較動画を見つけてしまいました。
同じ一万円以下のアクションカメラでSoCやCMOSは同じものを使っているようですが明らかに「Soocoo C30R」の方が解像感がよく細かい部分まで見えている。
機能を調べると手振れ補正も画角変更もあります。
ということで、カタログ上の情報では単純な比較はできず、実際の撮影した映像をyoutubeなどで見て検討する必要があるようです。
 
うーん、ということで次を考えると
(1)同程度の「疑似4Kアクションカメラ」1万円以下でいいものを探す
(2)ワンランク上の「ミドルクラス4Kアクションカメラ」1万円~2万円台
(3)それ以上の高価格帯アクションカメラ
どれにするかと検討した結果、
(2)の中で「AKASO V50 Pro」が1万円前半台で、youtube映像でもよさそうだったので導入してみました。
 

【6】AKASO V50 Proの比較
先ほどと同じように
<a>AEE Magicam :3年前の製品、3万円台
<b>AKASO V50 Pro :今の製品、1万円~2万台
のアクションカメラにクローズアップレンズを付けて比較しました。
 
比較した結果AKASO V50 PRO
・手振れ補正は優秀
・画質:前回のApeman A80よりは画質は良くなっているようにも見えるし、逆に悪く見えるタイミングもある。ISO感度を高めたときに発生するざらざら感が気になります(ただISO設定は50に設定してみましたがあまり変わらず、ライトを当ててISOが高くならないようにしても画質は変わらず)。
なお画角はsuper wide、 wide、 medium、 narrow と選べますがnarrowで最大限に拡大させるとさらにざらざら感が目立つのでmediumにして撮影しました。
 

Aaa3


【7】ということで
手振れ補正については2018年のアクションカメラの方が優秀だったのですが、画質については残念な感じになりました。
しかし、AEE Magicam S71が当時高価格帯のアクションカメラだったとはいえ、3年前の製品で4Kも15fpsの疑似4Kレベルしか処理できない性能ですし何が違うのだろう?
Goproなどの高価格帯アクションカメラとの比較動画を見て「画質の違いが分からない」と判断し購入したのですが、
そうするとGoproも同じような結果になるのだろうか?
逆にそれほどの高いもので無くても画質がいいものがあるのか?
と謎が増えてしまいました。
 
<追記>
録画されたファイルについてビットレート(1秒間にどれだけの情報を詰め込んでいるか)をファイルのプロパティで確認したところ、
フルHD 60fpsの動画で
  「AEE Magicam S71」:30Mbps
  「Apeman A80」:20Mbps
  「AKASO V50 PRO」:22Mbps
であることが分かりまりした。
Apeman A80やAKASO V50 PROは情報の圧縮のし過ぎで画質が落ちている可能性があります。
じゃあ、ビットレートで判断すればいいかというとそうとも言い切れず、画質が悪くても無駄にビットレートが高い可能性もありますし、何よりカタログ情報に載っていない場合が多いのでネットの口コミ情報に頼る必要があります。
<追記終わり>
 
Goproとかソニーのアクションカムとか持っている方がいたら、ズームで映したらどんな感じになるか教えてほしいです。
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【関連記事】

2018年11月11日 (日)

模型の細かな作業を動画撮影する方法

S1

動画で、模型の全体を見せつつ極小部分を見せたいときや、すごい細かな作業を見せたいときがありますが、撮影しようとすると結構大変になります。

全体の映像撮影中
->細かい部分を見せるために作業を止めて、カメラのズームを操作
->見せたい部分が映っているか、ピントがあっているかを確認
->作業を再開
->後で見ると、作業途中から見せたい部分が画面から外れていっているのが分かり撮り直し
もしくは、全体用と拡大用のカメラ複数台撮影し、後で複数のファイルから編集

などなど

作業に集中できない時点で、自分はもう撮影やりたくないとなりそうです。

で、以前youtubeを見ていた時に海外のモデラーがやっていた方法がかなり楽に撮影できる方法だったので自分でも試してみました。

 (1)スマホに対象物をズームした画面を表示させ、
   (スマホアームなどで固定)

 (2)全体の映像の中にそのスマホ画面も一緒に撮影する

という方法で撮影した映像が以下になります。

【利点】

・全体の映像と、拡大した映像が同時に映っているため、上記に挙げたような作業中断->ズーム操作などが不要。
・スマホのカメラなのでピントの深さ(被写界深度)が比較的深く、映したい箇所のピントが外れることが少ない(またデジタルズームなので近づくことによって被写界深度が浅くなる現象が起きない)
・スマホのライトを点灯しておけば、そのまま作業用のライトとして手元を明るくできる
・拡大映像がちゃんと映っているかは、その場のスマホの画面を見ればわかる
・全体と拡大映像を同時に撮影済みなので、後の編集で合わせる必要が無く楽
・拡大した映像を全画面で見せたい場合は、(編集作業が増えるが)スマホ側でも拡大映像を録画しておき後で編集する

【欠点】

・簡易的に映しているので、見栄えが気になる人はいるかも

といった感じです。

(皆さんが車両の加工・塗装・メンテナンス作業や、DCCの結線作業などの細かい作業をどうやっているかを動画でぜひ見たい)

2018年5月 9日 (水)

カシオ コンデジ撤退(全焦点マクロ搭載カメラ)

以前、全焦点マクロ機能というカメラ側で複数枚撮影し手前から奥までピントがあった写真を合成してくれるカシオのコンデジ(EXILIMシリーズ)を紹介したことがありました。
 
 
そのカシオがコンデジから全面撤退するというニュースが流れてきました。
 
カシオのEXILIMシリーズは絞り機能は使えないけど、この合成機能があるので模型撮影に有利という点があったので残念です。

Cimg1699_2

通常撮影:前後がボケてる

 

Cimg1700_2

全焦点マクロ:手前から奥まで合成によりピントが合ってる。

2017年12月22日 (金)

「N.(エヌ) 2018年2月号」が鉄道模型撮影特集

日本のNゲージに関する雑誌「N.(エヌ) 2018年2月号」の特集が

鉄道模型の撮影でした。
軽く立ち読みしたところ、カメラの説明(被写界深度の話など)も触れつつ
鉄道模型独自の良く見せるポイントなども説明されておりよさげでした。

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【特集】
●模型を撮る!
プロのテクニックを手に入れよう
◇模型写真のカテゴリー
◇カメラの構造を知ろう
◇よい写真は気遣いから
◇車両を撮ろう
◇ジオラマで撮ろう
◇金盛カメラマンの1枚
◇KATOの1枚
◇TOMIXの1枚
◇画像ソフトの活用術
◇全焦点マクロの実力
カシオEX‐ZRを使い倒す
◇レイアウトで撮ろう
・『カワサキワールド』の走行会を訪問
・プロのつくった博物館のレイアウト
 
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2017年11月 5日 (日)

模型撮影関連の書籍2冊紹介「スマホで超カンタン特撮」「HobbyJapan extra 2017 Autumn」

模型の撮影に応用できそうな書籍を2冊ほど入手したので紹介です。

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【1】スマホで超カンタン特撮: ポートレートからミニチュアまで「映像監督気分」の撮影テク

 (著 Tac宮本)<amazon>

著者は映像監督で、今まで特殊効果映像を撮ってきたノウハウを生かし、CGや高価なカメラを使わなくてもスマホのカメラでも色々な特殊効果のある写真・映像が撮れますよという、色々なテクニックをわかりやすく紹介した本。

Mosatu2

各記事のタイトルはこんな感じで、人物などの実物や模型に対しこういう特殊効果で撮るにはこういうやり方をすればいいですよというのが2~4ページ毎にフルカラーの写真で解説しています。
また写真撮影だけでなく動画にも応用がつくものについては印がついてます。

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裏表紙にある撮影シーンの一部。


【2】ホビージャパンエクストラ 2017 Autumn「模型をカッコ良く撮りたい」<amazon>

プラモデル系雑誌の月刊ホビージャパンのムック本。
かっこいい模型の撮り方について実際に模型撮影担当されているスタジオも協力しての特集。

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「スマートフォンを使った撮影」
「カメラの基礎知識、カメラ、レンズ紹介」
「ガンプラ、飛行機、戦車などジャンル毎の撮り方、写真映えする工作ポイント」
「模型カメラマン対談」
など。かなり幅広く冊子のほとんどを使って解説している。

ただ、情報が分散して分かりにくかったりする部分もあり補足しておいた方がよさそうなこともあったので以下記載。
 
・撮影モードについて
作例のような撮影をするなら、撮影モードは”オート(P等)”ではダメ
撮影モードを”絞り優先(AやAv)”か”マニュアル(M)”にし、ISO設定は100など小さな値(画質が良い)にする。
 
・三脚について
作例のような撮影をするなら、「三脚」もしくは「カメラを固定しておく場所」必須。
文章で”全体にピントを合わせる(ボケない)ために絞って撮影”と書いているが、絞ることで光量が減るためシャッタースピードが1/2(0.5秒)とかになっている。
これだけ遅くなると手持ちだと手ぶれしてしまうので三脚等でカメラを固定して撮影する必要がある。
 
・背景画について
 記事内では背景画はシンプルな無地を紹介してましたが、最近は箱庭技研さんで地面と背景の絵が描かれた「無反射ジオラマシートPRO」というのもありこれを使って撮影するのもよさそうです。
 
・鉄道模型の撮影について
プラモデル誌なので鉄道模型の場合について特に記載していないが、車両単体を撮影する場合はすごく参考になる。
ただ、以下のような鉄道模型の独自要素がからんでくると、記事内容が一部応用が利かない部分があると思う。
 
(1)列車やレイアウトなどを撮影する場合は、飛行機や艦船模型よりももっと前後に長くピントを合わせる必要がある
(2)車両が動いている状態を撮影したいときがある(写真・動画)
 
例えば上記の絞って撮影しシャッタースピードが1/2秒(0.5秒)になっているというのは、動画の一コマ1/30秒よりも大幅に遅いため、走行中の車両を映すと車両の残像しか映っていない状態になる。
 
なので、ピント範囲を広くするためにはシャッタースピード以外の方法で対応する必要がある(もしくは”別の方法だと他の要素が劣化するがどこまで妥協するか”という表現の方が妥当か)
 「ISO値を大きくすることで結果的にシャッタースピードを短くする(ただし画質劣化)」
 「フルサイズのカメラはピント範囲が狭いので、センサーサイズが小さなカメラを使用(ただし画質劣化)」
など。
 
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【関連記事】

2017年10月 4日 (水)

第13回軽便鉄道模型祭のレイアウトを撮影してきました

2017年10/1に第13回軽便鉄道模型祭が行われました。

素晴らしいレイアウト、魅力的な小さな車両がたくさん展示されており、以前紹介した「ティルトアダプタを付けたカメラ」と「アクションカム」の2種類で動画撮影してきました。

 

【1】ティルト撮影
・ミラーレス一眼(Pana GX7mark2)にKipon製ティルトアダプタ+Nikon「Ai AF Nikkor 28mm F2.8D」レンズ(単焦点、マニュアルフォーカス)をつけて撮影。(ティルトアダプタの過去説明記事
※ティルト機能とは通常はレンズを向けた面に対し垂直にピント範囲が存在するが、レンズを傾斜させることによりピント範囲も斜めにできる。例えば斜め前から列車を撮影する際にピント範囲を列車に沿うように傾斜させれば先頭から後ろまでピントが合った映像が撮れる。
 
・単焦点でマニュアルフォーカスなので、「カメラを前後させ映すサイズを決め」、「フォーカスリングでまずピントを合わせ」、「対象物全体にピントが合うようにレンズの傾斜を微調整」して撮影。
ピントが対象物全体に当たっているかの判断はピーキング機能(ピントが合っている範囲に色付けして液晶表示)に頼らないと難しいです(手持ちでは特に)。
・ティルト効果は以下のような感じ。
特に俯瞰撮影で縦方向にレンズ傾斜させ地面全体にピントを合わせられるのが効果大。

Photo

Photo_2

・通常、全体にピントを合わせようとするとF値を大きくする必要があるが
F値大きくする→暗くなる→ISO感度を上げて回避=画質が悪くなるとなってしまう。
しかしティルトであればF値は変えずに画質がよいまま撮影できる。
・ピント範囲が斜めなのとマニュアルフォーカスなので動画撮影中にレンズの向きを上下左右に変えるとピントが外れるため、できるだけ固定方向で撮影。
結果、ふらふらせず落ち着いた映像になったと思う。
 
・現場には、雑誌取材カメラマンの方が何名かおられましたが、カメラを見たところティルトシフトレンズを装着して撮影しているところもありました。ティルトシフトレンズ(Canon?)は10万~20万円ぐらいする高価なものですが、私が使ったティルトアダプタ+MFレンズは1.5万+1.5万ぐらいでそこまで高くないです。
・軽便祭の記念出版物である軽便讃歌VIIを購入しましたが、その中の青柳さんの記事に鉄道模型撮影の際に4×5判(しのごばん)というカメラを使ってレンズ面を傾け(あおり≒ティルト)撮影したことが載っていました。作例は本物と間違えるような素晴らしい写真でした。

【2】アクションカム撮影
・もともとパンフォーカスであるアクションカムを使い、デジタルズーム機能でできるだけ周辺歪みのある部分を取り除いて撮影。さらにクローズアップレンズ(+1+2=+3)を付けて20cmよりも近づいて撮影。(アクションカム+クローズアップレンズの説明
・前回はクローズアップレンズ対応をしていなかったので近づいて撮影するとボケていたが、今回はもっと近づけて迫力ある映像が撮れた。
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2017年8月20日 (日)

アクションカムにクローズアップレンズを付けて鉄道模型動画を撮る

以前「アクションカムのパンフォーカスで全体にピントのあった鉄道模型動画を撮る」の記事で、アクションカムAEE Magicam s71はズーム付きで他のアクションカムと比べて対象物を大きく歪み少なく撮影できるのですが、20cm以上近づくと最短撮影距離を超えてしまいボケるという弱点がありました。

そこで、ネット上でクローズアップレンズを使って最短撮影距離を短くしている例がありましたので実施してみました。
 
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【1】クローズアップレンズの取り付け
クローズアップレンズは、一眼カメラのレンズの前面に取り付け、近づけてより対象物を大きく撮影できるものです。
一眼カメラ用レンズの前面にはネジが切ってあって口径にあったクローズアップレンズを簡単に取り付けることが可能ですが、今回のアクションカムAEE Magicam s71 にはそのような仕組みはありませんので、取り付けできるように加工が必要です。
今回の用途では、激しく揺れる環境では使用しないので、簡易的に取り付けました(いざとなれば現状復帰可)。
※クローズアップレンズは手持ちの46㎜のものを使用
・アダプターリング37mm→46mm:レンズを取り付けるための土台に使用
・鉄道模型の収納ケースなどに使われるウレタンフォーム

Cam01

Cam04

見ての通りで、
(1)レンズの周りに3片のウレタンフォームを両面テープで貼り付け
(2)その上にアダプターリングのネジ部分が挟まるような切込みを入れる
(3)切込みにネジ部分を挟む感じでアダプターリングを載せる
(4)外からテープでアダプターリングを固定

Cam05

クローズアップレンズをねじ込むとこんな感じです。
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【2】撮影距離
クローズアップレンズを取り付けて撮影距離がどのくらいになるかを試してみました。

Cam06

(1)ノーマル(最短距離20cmまで。最大は無限遠)
 

Cam07

(2)クローズアップレンズ+2取付(最短距離15cmまで。最大は1.5mぐらい)
 

Cam08

(3)クローズアップレンズ+6(+2と+4の2枚重ね)取付(最短距離10cmまで。最大は30cmぐらい)
 
度が強いクローズアップレンズを付けるほど最短距離は短くなりますが、最大の距離も短くなってしまいます。
元々アクションカムで鉄道模型を撮影したい主旨は「ピントが無限遠の特徴があり、模型車両・列車の先頭から最後までピントが合っている映像が撮影できる」なので、撮影したい対象により使い分けかなと思います。
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【3】撮影例
2017年国際鉄道模型コンベンションでの撮影例です。
 
通常のカメラだと被写界深度が浅くなり一部にしかピントが合っていない映像になりやすい地上目線の視点を多めに撮影してきました。
 
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・クローズアップレンズを装着することで、以前より近くのものを撮影できるようになっています。
ただし、それでも近すぎてボケていたり、逆に数メートル先まで映っている場合に遠くがぼけて車両がはっきり見えなかったりしています。
この辺は撮影時のレンズ選択ミスなところはあるので次回に生かせればと思います。
 
・撮影した一部に、左側に変な光が映り込みがあるものがありました。クローズアップレンズの取り付けの際に左側が空いているのでそこからの光がクローズアップレンズに反射したようです。何かしらの形で隙間を防ごうと思います。

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・あと、やはり手振れが目立つ(ズーム5倍にしているのでなおさら)。
自宅なら三脚等で固定して撮影することで回避できるが、こういった一般客もいっぱいいる展示会ではなかなか難しい。
 
手振れは撮るときに揺れないように気を付けるぐらいしかないが、根本敵対策としてはスマホ・アクションカム用のスタビライザーの導入か、Sonyの空間手振れ補正付きアクションカム(3倍ズームまで)に機種変更するとか必要かな。
 
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2017年7月13日 (木)

模型撮影によさそうな三脚購入(センターポール傾斜)

先日ネット上でとあるイベントが発生し、自分も急きょ1/2000大和でシーン再現した動画を作りました。

 
で、この模型撮影時に、以前買っておいたビデオ撮影用の「Velbon フリュード雲台(FHD-43M)」を投入しましたが・・・
 
 このフリュード雲台自体は、期待した通りのオイルフリュードが効いた滑らかな動きをしたのですが、土台の安物三脚がパンする度に”キュキュ”ときしむ音が・・・、さらに写真を撮る時にカメラを操作すると微妙に揺れ続ける・・・。
 
 これが「三脚はちゃんとしたのを買え」というやつか・・・と痛感し、三脚を調べ始めました。

ちなみに自分は以下のような条件・基準で三脚を調べました。
・三脚に乗せる物はフリュード雲台、マイクロフォーサーズのミラーレス一眼・レンズ+αなので1~2Kgぐらい。
・三脚が安定して使える目安として”耐荷重”があるが、通説では実際に乗せる物の2~3倍の数字があった方が安心とのこと。
・三脚自体の大きさ・重さは、小さく軽い方が取り扱いが楽だがその分耐荷重が少ない・値段が高くなる面もある。室内での使用用途なので多少大きくても可とする。
 
こんな感じで三脚探しをしていると、色々な種類の中に、センターポールが傾けられる三脚があるのを見つけました。

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これを使えば「模型により近い位置にカメラを固定できる」、「真上からの俯瞰撮影が可能」
と模型撮影・物撮りによさそうなので、これらの中から選ぶことにしました。
なお、センターポールを傾けるタイプはさらに不安定になるので、なおさら三脚の耐荷重は大きいものを考慮することにしました。


【候補1】Velbon 三脚  「VS-443Q」「VS-5400Q(水平アームとは別に垂直に伸びるポールあり)」

(水平アーム機構部分だけ抽出し別三脚に装着できる「V4-unit」というのもあり)

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最初に見つかったのがこれ。片手で取っ手を持って自由に動かし位置を決めたら取っ手を少しひねれば固定。ハンドルを回せば先端が伸びる仕組みで、操作性はダントツで一番。
(他のは、両手を使って滑ったり倒れたりしないように気を付けながら固定)
 
ただ先端の伸びる距離が20cmまでというのが俯瞰撮影時に少し足りないかな、と。あと耐荷重は3kg。
※ちなみにこの機能を見て、空中浮遊(クレーン)やスライダーっぽい動画撮影時の動きに使えるかな?と思ったのですが、オイルフリュードではないのでスムーズにはいかないようです。
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【候補2】SLIK 三脚 エイブル 300 HC
(水平アーム機構部分だけ抽出し別三脚に装着できる「スライディングアーム 2」というのもあり)

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こちらは、目一杯伸ばすと40cm近くは伸びそうで、カメラとは反対側の端にバランス用重りをひっかけられるフックもついている。ただ水平アームの軸がぐるっと回転してしまうらしく、ロックを解除した際にカメラの重みでぐるっと回転して何かにぶつけそうで却下。耐荷重も2Kg。
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【候補3】Manfrotto プロ三脚 「190シリーズ」「055シリーズ

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「90°センターポールシステム」という機構で、センターポールを伸ばし切って引き出すと90度水平位置に固定できる。
ただ水平にしかできないということは、高さ合わせするのは脚の長さ変更だけで対応する必要があり。
耐荷重は「190シリーズ」7Kg、「055シリーズ」9Kg。
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【候補4】Gitzo(ジッツオ)  「エクスプローラー シリーズ

Giz

三脚の高級ブランド「ジッツオ」の一シリーズとしてセンターポールを自由に動かせる機能を搭載。安定度合いは随一と思われるが値段が7,8万~13万円ぐらいということでちょっと手が出ない。耐荷重12Kg。
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【候補5】VANGUARD(バンガード) 三脚 「ALTA PRO シリーズ」「ALTA PRO2+ シリーズ

Alta

「ALTA PRO」(現行機種)

Alta2

「ALTA PRO2+」(2017新機種)

結局購入したのはこのシリーズ。MACC(マルチアングルセンターコラム)システムという機構で「センターポールを真上から真下まで180度傾斜調整可能」「40cm近く伸ばせる」ということができます。耐荷重7Kg。
 
ちょうど2017年に「ALTA PRO2+」としてメジャーバージョンアップしており2万円前後から購入できます。また、現行機種は在庫処分なのか自由雲台もセットになった新品でも1万5千円前後で購入できる感じです。
 
色々と機能改善している新機種と現行機種どちらにするか迷いましたが、新機種ではセンタポール末端の重り用フックが無くなり、ストッパーを外すボタンになっていたため現行機種にしました。
 
※なお現行機種と新機種で、傾斜可能な製品名の”+(プラス)”の付け方が逆になっているので注意してください。
現行機種「ALTA PRO+(傾斜不可)」「ALTA PRO(傾斜可能)」
新機種 「ALTA PRO2傾斜可能)」「ALTA PRO2(傾斜不可)」


V3
入手した機種は「Alta Pro 263AT」で先端の自由雲台はついていないタイプです(なので購入時に自由雲台(Velbon QHD-61)も合わせて購入)。
重さは2Kg弱ですが、別途購入した雲台等もつけると、ちょっと手持ちで持ち歩くのは自分はつらいかなという感じになりました。

V7

(左)センターポールをストッパーを外しつつスポッと抜いて、取り付け口を傾斜させて再度センターポールを取り付けた様子。先端には自由雲台+ビデオ雲台+カメラ(Lumix GX7mark2)を取り付けています。
 取り付け口はがっちり固定されておりガタはありません。さすがに脚よりカメラの方が前に出るぐらい伸ばすと、少しでも力を加えると前のめりに倒れるので何かしらバランスを取ってやる必要があります。
 
(右)取り付け口を下方向に向けて反対側からセンターポールを取り付けた様子。こうすることでセンターポールを多少縮めた状態で固定することができます(先ほどの向きだと三脚上端に当たり縮められない)。机の横から対象物に近づくならこの形態で微調整しながら位置決めしようと思います。

V9

(左)地面近くを撮る形態。自由雲台とビデオ雲台をできるだけ曲げてこの向きにしてます。
もっと脚を広げて地面に近づけることも可能。
 
(右)脚を最大限に伸ばし、かつ水平方向に最大限に伸ばした形態。さすがに揺れが止まるのに少し時間はかかりました。
この状態でも前のめりには倒れませんでしたが、ちょっと怖いのでポール後ろのフックに重し(ペットボトル)を吊るしています。
ただこれよりも、後ろ側の脚に何かしら加重した方が安定しそうです(それなら新機種でもよかったかも)。
 
といった感じで、色々な位置にカメラを固定することができ、模型を撮るのに役立ちそうです。

2017年7月 2日 (日)

RMMODELS264号に全焦点マクロの記事

Rmm1

RMMODELS264号(2017-8月号)の記事の一つに全焦点マクロ(CASIOのEX-ZR1800)を使用して先頭から後ろまでピントがあっている写真を撮ることの事例が載ってました。

Rmm2

当ブログでも全焦点マクロを紹介した以下記事も常に参照上位に来ており、一部にしかピントが合わないのをなんとかする方法への関心の度合いがうかがえます。
 
また、以前紹介した1989年7月号の「とれいん」誌の特集”撮る”から30年弱たっており、フィルムカメラ時代からデジカメ・スマホ・アクションカムなど機材・撮影スタイルも大きく変わってきており、一記事だけでなく特集で組んでもネタとしては十分あるのになぁと思いました。
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